ツアー報告その9。〜旅はつづく〜
2007.10.19 Friday
1年ぶりに潜るというのは、正直少しだけ勇気がいる。
何か大事な感覚が抜け落ちているようで、不安なのだ。
その何か大事な感覚が結局戻ることなくまた日常に戻ってしまうと、不完全燃焼した部分が体に溜っていくような感じだ。
1年も非日常から遠ざかり海にも山にも川にも行かず、都会の自宅近辺の安全圏ばかりをちょろちょろしていると、なにかが萎えるようだ。
決して「刺激を求めて」いるわけではなく、どっちかというと「危険回避」をモットーに生きている。それでもうっかり首を突っ込んでしまった危険、いやおうなくやってこられた危険などしょっちゅうあるが深く悩みつつも、取り返しのつかない結果に至ったことは未だかつてない。
それはもともとの「危険回避」「危機管理能力」のレベルが高いからだと思う。
だって私は恐がりなのだ。
恐がりのくせに完遂主義なので、一度思い立ったことに関しては「危険回避」と「好奇心」を天秤にかけてしまう。大概、好奇心の方が勝つ。
「危険回避」の人生をずっと送っていれば、なかったであろう失敗や、悲しみや、後悔は諸々あれど、「好奇心」の勝った人生の方が楽しいと信じている。
そして「恐がり」というのは神様が与えてくれたブレーキのようなもので、私にこれがなかったら、「好奇心」だけがいつも先に立ち、なにも考えず、悩まず、自分を取り巻くものに対して、豊かな想像を膨らまして生きる、なんてことはまずなかったと思う。
さて先に書いた、萎えてしまったものとは何なのだろう。
中学に上がった息子の学校では、毎年夏休みに伝統行事である遠泳大会が開かれる。その完泳を目指して今年も3泊4日の合宿が行われた。泳ぎが苦手な子も得意な子も入り乱れて房総湾遠泳に挑むのである。
その日がせめてべた凪であるように祈って送り出したが、悪い予感は的中、台風が発生してしまった。その余波で海は荒れ、こんな中遠泳は無理だったとしょんぼり帰ってくるかと思ったら、なんと遠泳大会は決行されたという。
三角波が立つ中、どっぷどぷの海をしこたま水を飲みながら、息子たちは完泳して帰ってきた。真っ黒逆パンダになって、おまけに砂じょりじょりになったエナメルバックを引きずって、帰ってきた早々そのときの様子を実況さながらに興奮気味で話す息子。
私はその機関銃掃射を浴びながら、まぁよく無事で帰ってきたもんだという思いと、よくやったという思い、そしてなにか胸の奥の方から突き上がってくるようなものを感じていた。
あの、自然から受ける「死ぬんじゃないか」と思うほどの「怖さ」。どうしようもなく打ち勝てないものの前になんと自分は小さく一瞬でかき消えてしまう存在なのかと思い知る感じ。しかしなんとか乗り切ってゴールに辿り着いた時の高揚感、そしてそこまでの道程を改めて振り返ってみたときの、恐怖、そして畏敬。
息子が今体験し感じてきたことは、すべて私に跳ね返ってきた。
「恐れ」が「畏れ」に、そして「謙虚」に「感謝」になっていったあの頃の感情が
スパークするように頭の中を駆け巡った。
そうだ。
初めて海に出た時の、あの気持ち。
初めて海の中で目を開き、眼前に広がる水中世界に唖然としたあのときの、気持ち。
どんどん海に惹かれ、何度も何度も石垣島に通ったあのときの、気持ち。
私には1ダイブ1ダイブが宝物だった。
今でもそのすべての一瞬をこんなに鮮明に思い出すことができるのに。
そのことを私は、自ら忘れようとしていたのだ。
なのに、負の思いだけが念となって彷徨い、感動で満たされていた心を気付かぬうちに汚染し、真っ黒になった水が自分を満たしていた。
あのとき感じた煌めくような思い。
それがいったい何に取って代わるというのだろうか。
自分がどん底だったとき、救ってくれたのが海と空だったとしたら。
顔をあげることができぬまま、絶望していた日々から海と空の存在を知ることで
その淵から這い上がることができたのだとしたら。
あそこに行こう。あの光り輝くところまで。
その光だけを求めて、私は精一杯に手を伸ばし、そしてなんとかここまで来れたのではなかったか。
本当は今も少しだけ切ない。
あの頃芽生えた感情を思い出すたびに。
それはスパークする海と、突き抜けていく蒼い空とが相まって
どこまでもどこまでも遠く
どこまでもどこまでも深く
どこまでもどこまでも、切なくなるのだ。
>>日常回想録を読んで下さっているみなさまへ
何か思うところあって書き始めた回想録も今日で5年目になり、此処へ来てやっとその「何か」を書き終えたような気がしています。少しホッとしています。
ここ数年ほどは、ゆっくりポツポツと写真を撮ってきました。
デジカメはともかく、アナログ一眼で撮っていたものは、これまでブログにアップする知恵がありませんでした。ではそのためにも、すわ、デジタル一眼かというとそういうわけにもいきません。でも最近それは工夫次第でどうにかなるものだと気付き、自分のうちのオールインワンプリンタでポジフィルムを一枚一枚コツコツとスキャンして、デジタルデータにしています。となるとアナログ写真でありながら、加工や文字入れも可能で、なんだか楽しく作業しています。
次は何処へ行こうか今はまだわかりませんが、これから向かって行くとすれば、それは写真とともに見つめるなにか、かもしれません。毎日物事を真摯に受け止める姿勢は崩さずに、今までのようにコツコツ模索していくつもりです。見つめていくものは変わりません。そしてそこからまた、新しく思うところが見つかるかもしれません。
「日常回想web録」「新。日常回想web録」にコメントをくださってるみなさま、そして丸4年ものあいだ読み次いでくださっているみなさま、本当に本当にありがとう。
これからもどうぞひっそりと応援してください。
カンシャノココロ
ツアー報告その8。〜最終日は再び那覇〜
2007.10.18 Thursday
那覇に帰ってきますた。
ショートトリップ慶良間島はカンカンの好天に恵まれ、最後こそ強制終了となってしまいましたが、とてもステキな海でした。今回離島に足を伸ばしたことでますます沖縄の海の奥深さにはまる思いです。
さて、無事潜り終えた熟女3人に残された道、それはグルメ。
普通でも一回潜るとだいたい1キロは減るのだダイビングというのは。(うそっ!!と言ってる人!!)だから、その分ちゃんと補給しないとね・・・。
なので、朝からスゴイところに行くことにした。ここは沖縄通じゅんじゅんのおすすめのところ。なんとこれは(上の写真)朝食です。
50品目、料理数は25品もありながら、総カロリー数は585kcalという夢のような沖縄島野菜中心の朝食なのだ。
席についてまず頂く中央の白と緑の飲み物・・・。これは豆乳ともちろんゴーヤー。それも生絞り。これを一気飲み。豆乳はまだしもゴーヤー生絞りは一気でないと。これでボケた体も頭もビッシーッ!と叩き起こされ・・・。
苦っっ!!(o;TωT)o ブフッ ガハッ
赤、緑、黄色、茶色、白。島の大地はこんなにも多彩なものを造り出すことに驚き、甘い、苦い、しょっぱい、すっぱい・・と舌の感覚全部を刺激する味にも驚き。
この朝食のおかげで、眠っていた感覚が戻ってくるような感じ。
すごい。まさに「至福の朝食。」(←第一ホテルさん自社コピー)
「体の中までキレイになった。」
一度こういう感覚になると、その後しばらくは「もう一生ジャンクは口にしません」と強く思い、家に帰っても野菜中心のヘルシーな食事を・・・と心から思うが、なんでそれが続かないのか・・・。
それはきっと、手間がかかるから、なのだ。健康でヘルシーな生活を保つということは、非常に手間がかかるのだ。手間をかける、という行為自体がもうヘルシー行動だもの。
とはいえ、食事というのは手間をかけたくてもかけられない時があるから、ちゃんぷるーなどちゃっと炒めてがんがん食べる日常料理なんかは、働き者の忙しい島のおかあさんたちの賢い知恵だったんだろうな。
その土地土地で食材は違えど、食の知恵とバランスと食べる人への思いというのは、どこも変わらないんだろうな。
”お母さん”になってからというもの、自分のためだけに手間をかけた食事なんてかれこれ1度も作ったことなんかない。一人で食べるお昼ご飯なんて、ホント適当なもの。相手がいて、「美味しい」っていってもらえて始めて成り立つんだ。献立って。
ホテルに戻りチェックアウトを済ませ、3人は再び国際通りに向かう。
目的はぶくぶくー茶であり、食材であり、公設市場のさーたーあんだぎーだったりする。
この公設市場のサーターアンダギーがウマイとどこからか漏れ聞いて行ったのだが、私たちが最後から2番目、あとのお客は売り切れ退場の憂き目を見ていた。まだ開店して1時間足らずと言うのに・・・。恐るべしネットの口コミ。
私たちのように都会から情報を得てやって来ては、いなごの大群のようにものを買う、現地に行かなくともとにかくネットや電話で注文ができる沖縄、はある意味日本で一番観光客相手の商売が成り立っている場所だと思う。
本島から東京におみやげ宅配便を送ると、昼出した荷物が次の日の昼には配達されてしまった。台風で飛行機が欠航にならない限り、この沖縄の対都会物流網は今や最強だと思う。どうかすると、自分より土産物が先に着いてしまう。
今回、初めて沖縄本島のごく一部だけれどまともに散策してみましたが、その暑さで記憶が所々飛んでいるのが勿体ない気持ちです。
いつもは海がメインでそれでいっぱいいっぱいだったけど、行く度ごとに(きっともっと暑くても)頭は澄み渡っていく気がします。
また熟女3人仮面ダイバーズ(今度はだれかのダーリンも含め?)企画を練って、沖縄、八重山、離島探検に行きたいと思います。
もちろん、海が一番だけど。
ダイバーになって5年目突入の私たち、少し余裕が出てきたようです。
ツアー報告その7。〜島のオジィ〜
2007.09.22 Saturday
「目が〜、目が〜〜!!」
水面移動をしながら私ひげは、ムスカのようになっていた。
ライセンス講習の時、ひげは師匠に必死に訴えたことを思い出す。
一目見て「この人ダメそう。」と思われた生徒ひげは講習前講習ともいうべき特別授業を受けた。それは石垣島底地ビーチの波打ち際でのこと。
「じゃあ、とりあえずマスククリアやってみましょう。」
「まず、水をちょびっと入れます。」
「ハイ。」(素直にちょびっと入れる)
「ああ〜・・もうちょっと入れましょうか。」
「・・ハ、ハイ。」(もうちょびっと入れる)
「・・・もうちょっと。」
「え。」
「半分くらい。」
「ええっ!」
・・・よくもまぁ師匠は、こんな私をダイバーにして下さったものだ。
今更ながら、本当に感謝だ。
「じゃあ、次は全部入れてみましょう。」
「もう、ぜったいムリです」
「ムリといってもやんないと、次に進めませんから。」
もう、はっきり言ってこの時点で「もう帰ろう」と思っていた。
波打ち際でこれなんだもん、海に出たらいったいどうなる。
もうここいらで手を打って早々に・・
「ハイ、出来ますよ。大丈夫〜〜」
師匠が大丈夫と言っている。
本当なのか。
飼い主に馴れ切っていない猫のような態度で恐る恐る水を入れた。
「ギャボーッ!!」
本当に満タンに水を入れてしまった。
初心者のタガをはずすとこれだ。加減を知らないのだ。
必死に出す。水を出す。コンタクト装着中のため、目つぶって全部手探り。
「で、出ました!私ってスゴ・・・」
そのときマスクの中で見開いた目に激痛が。
「い、痛っーーい!?何コレッ??」
騒ぐひげに師匠は言った。
「・・・・そりゃあ、海水ですから・・・・」
波打ち際の攻防から「目からウロコ」の連続だったのだ。
ツアー報告その6。〜強制終了〜
2007.09.12 Wednesday
明けて、29日。
昨日に引き続き、今日も慶良間の海を潜る。
「昨日は、洞窟にニョロニョロに無人島だったからね〜」
「今日はどこに行くんだろうね〜」
そんなことをしゃべりながら、器材干し場に向かう。
そこには、作りつけの丈夫な竿にペロンと引っかけてある3枚の抜け殻。
その抜け殻をつかんでみる。
「(うえ〜・・)」
まだ乾ききっていないウエットを着るのは、正直あんまり好きではない。
いくら南の島とはいっても、外干しじゃあ一晩でウエットスーツは乾かない。
夜中のうちにザーッと雨が降ることも珍しくない南の島では、朝干し場に行くと、こんな風にウエットはしっとり、マスクはひっくり返ってそこに雨水が溜まっていたりなんかする。
それにマリンシューズを履くときが非常にドキドキだ。
雨宿りをしてそのまま中で眠ってしまうような虫が入っていそうで。
朝食をいただいた後の宿のテラスには、すでに太陽がギラギラ照りつけているのに、オーナーさんはもうすっかりくつろいで座っていて、UVケアに余念のない私たちを冷やかす。
「女性はたいへんだよね〜」なんて言っている。
そう言ってキラリと白い歯をみせて明るく笑うオーナーの周りにはいつものんびりとした空気が満ちている。
さぁ。準備も万端整った頃。
「き、来た!来たよっ!!」
タイミングよく草っぱらの向こうからあの音が聞こえてきた。
今日のポイントは1本目、地形派のナカチンシ。
2本目は男岩。と書いてウガン。ここは潮が止まったところをねらって行くんだそうだ。
「今日は、お昼(ご飯)の前に2本潜っちゃいましょう。」
夕方には座間味を後にするので、少々マキでということらしい。
無人島は、なし。
「ん、にょ〜〜し!」ケラマブルーを再び堪能だ。
昨日に引き続き、今日も慶良間の海を潜る。
「昨日は、洞窟にニョロニョロに無人島だったからね〜」
「今日はどこに行くんだろうね〜」
そんなことをしゃべりながら、器材干し場に向かう。
そこには、作りつけの丈夫な竿にペロンと引っかけてある3枚の抜け殻。
その抜け殻をつかんでみる。
「(うえ〜・・)」
まだ乾ききっていないウエットを着るのは、正直あんまり好きではない。
いくら南の島とはいっても、外干しじゃあ一晩でウエットスーツは乾かない。
夜中のうちにザーッと雨が降ることも珍しくない南の島では、朝干し場に行くと、こんな風にウエットはしっとり、マスクはひっくり返ってそこに雨水が溜まっていたりなんかする。
それにマリンシューズを履くときが非常にドキドキだ。
雨宿りをしてそのまま中で眠ってしまうような虫が入っていそうで。
朝食をいただいた後の宿のテラスには、すでに太陽がギラギラ照りつけているのに、オーナーさんはもうすっかりくつろいで座っていて、UVケアに余念のない私たちを冷やかす。
「女性はたいへんだよね〜」なんて言っている。
そう言ってキラリと白い歯をみせて明るく笑うオーナーの周りにはいつものんびりとした空気が満ちている。
さぁ。準備も万端整った頃。
「き、来た!来たよっ!!」
タイミングよく草っぱらの向こうからあの音が聞こえてきた。
今日のポイントは1本目、地形派のナカチンシ。
2本目は男岩。と書いてウガン。ここは潮が止まったところをねらって行くんだそうだ。
「今日は、お昼(ご飯)の前に2本潜っちゃいましょう。」
夕方には座間味を後にするので、少々マキでということらしい。
無人島は、なし。
「ん、にょ〜〜し!」ケラマブルーを再び堪能だ。
ツアー報告その5 〜忘れられない車〜
2007.09.05 Wednesday
DS(ダイビングサービスの意)のHさんがわざわざ「島の夕陽ポイント」に連れて行ってくれるという。ナトゥーラの夕飯をいただいたあと、ほどなくしてあのジープの音が聞こえてきた。
「き、来た!来たよ!!」毎度毎度の私たちの反応。
さて、このHさんの黒ジープ。百戦錬磨のうえに何年も潮風をうけ続けた車体は、遠目でみるよりはるかにワイルドだ。きっと乗りつぶす気でいらっしゃるのだろう。
乗りつぶす気でいる人の車の使い方というのは非常にワイルドで、しかも、本来の車体性能以上のことを日常的にやっているきらいがある・・・というのが、うちのひとだ。
新婚当時に購入してから以来14年間乗り続けている今の車の特徴として
「でかい」「壊れない」「燃費が悪い」
の3つが主に挙げられるが、「燃費が悪い」というのからして、もうすでに時代に逆行している。14年の時の流れを感じる瞬間である。炎天下の都心で渋滞にはまると、だいたいリッター4だか3である。
日本が誇るハイブリッドカー「プリウス」。
これに買い換えるユーザーには外車の燃費にヒーヒー言わされた人も多いと聞く。
Hさんのジープに至っては、その車体性能はもはや野生化しているかのようなので、なにもガソリンを入れなくとも、自分ちで絞ったサトウキビの汁かなんか投入しておけば、走るかもしれない。ん、これっていまや時代の最先端”バイオ燃料”ではないか。
次に、「壊れない」で考察をする。
うちの車は14年も乗っている上、つい最近までレコーディング器材を山のように載せてあらゆるスタジオに赴いていたにしては、病気らしい病気をしたことがない。
だから、怖い。
ツアー報告その4。〜慶良間のアフターダイブ〜
2007.08.30 Thursday
シュノーケルでのぞく海の世界は、どこも明るくてキラキラしている。
水深3〜5メートル、太陽の光がたくさん届くあたりの海は
本当にきれいで、お魚も珊瑚も輝いて見える。
このへんに漂っていると、ただプカンと浮いていると、
もうそれだけで充分シアワセだ。
それが”無人島がむしゃらシュノーケリング”であったとしても・・・。
ではどうしてそれ以上先の世界に行きたくなったか。
答えは簡単で、水面からでは青すぎてもうそれ以上、上からでは
見えない部分、あそこに行ってみたいという猛烈な好奇心からだった。
Cカードを取って、まるで成層圏を抜けるようにその青すぎる部分を私は抜けた。
そっから先は、いろいろとダイビング記に書いている通り。
今もその成層圏を抜ける感覚を何よりも楽しみながら、ダイビングをしている。
「夕飯までの間、お出かけしよう〜。」
私たちはシャワーを浴びてすっきりすると、夕飯までの間
お出かけすることにした。
ここに行こうというあてはなかったが、なくてもいいのだ。
ただぷらぷらとこの島を歩いて、なにかおもしろそうなものを
見つけよう。
時間は4時をまわっていたが、暑さが和らぐ気配はまだなかった。
熟女ツアー報告その3
2007.08.29 Wednesday
1時間半がたった頃、この決死の水面休息からなんとか救出された(船が迎えに来た)私たち。これから2本目にいく気力を回復するのに精一杯である。
あそこで得た教訓がある。
ウエットスーツ着たまま無人島には行かない。
日焼け対策と言う点ではウエットスーツは最強であるが、しかし私はもう二度とウエットスーツを着たまま真夏の無人島にはいかないだろう。
かといって、あそこで水着一枚でいることを思うとそれも恐ろしい。
水着でいるのなら日焼け対策のラッシュガードかなにか・・・ウエットスーツとは言わないが、とにかく何か着ることは絶対条件だ。
それともうひとつ。
必ず多めの水分を持参する。
離島から発着する「無人島にいってのんびりしよう」のような半日ツアーは結構出ているから、無人島に行くのはなにもダイバーだけではない。
が、やはりそこは無人島。遭難してもしなくても、水がなければ状況は同じ。
迎えの船が来るまでは、なすすべなしなのだ。
今回のように日陰もなかったりするような気合いの入った無人島ともなれば、なにかあったときのために、緊急の連絡先などは聞いておくべきだと思った。携帯電話とはこんなときに(通じるのかは要確認)持って行くもんだ。子どもを連れて行く場合などは、なおさらだ。
「無人島、真夏の海辺恐るべし」ひげ
”頭からつま先まで!使い捨てすっぽりラッシュガード♪”を開発し、都会で売るよりもこういう無人島に販売船を横付けし、移動販売したら売れないだろうか。この場合、足もとをみた現地販売というのが、ミソ。
早速、このもうけ話を聞きつけて、うちの中一になる息子のタケがプレゼンをかけてきた。
どうでしょう。
長所はタンクが背負えることで、短所は目の周りと口の周りのみ丸く焼けるところ、だそうです。商品化の際はご相談に応じます。
熟女ツアー報告その2
2007.08.28 Tuesday
これがその「関西出身のタクシーのうんちゃん」が教えてくれたお店の名物料理、ふーちばーじゅーしーです。じゅーしーとは炊き込みご飯のことであるらしいな。
私の出身地熊本だと、じゅーしーといえば「みかんジュースのジューシー」に決まっている。今では四角いブリックパックになっているが、昔は給食にもしょっちゅう登場した三角のテトラパックは、非常になつかしい。あと、「ジューC」というラムネ菓子とかもあったな。
では、ふーちばーとは。
見当がつかなかったが、うんちゃんが「ヨモギ」のことだと教えてくれた。
土産物屋に行くと、混ぜて炊くだけのじゅーしーの素が数種類置いてあったので購入してみた。味はメーカーによって様々・・。ということは、店で食べるじゅーしーもそれぞれ微妙に味が違うのかも。ふみやは、さっぱりとしてヨモギの味香りはきつくなく、熟女はそれぞれどんぶり一杯ずつおいしく頂いたのでした。
さて、明くる6月28日。いよいよ慶良間まで一泊足をのばすべく出発だ。
ここ「かりゆしアーバンリゾートホテル」は慶良間行きの高速船クイーン座間味が発着する泊港通称”とまりん”に隣接するホテルなので、移動はかなり楽。
ダイビング器材は事前に現地に送ってはいるものの、それでも女性はなんやかんやと荷物があるのだ、移動は楽に限る。おまけに今回の旅行はHIS東京発着ツアーに慶良間ダイブを自分たちで組み込んだもの。かりゆしホテルの部屋はキープしたまま離島に一泊するので、不要な荷物はすっかり置いていける。これも楽がなによりの熟女ツアーのいいところ。
ホテルの隣、とまりんの一階入り口で予約済みのチケットを受け取り、7〜8分歩いて乗り場へ向かう。
クイーン座間味の乗り場の前にはファミマがあり、ここで本日のダイビング弁当を購入した。
さて、乗船すること約50分。
さすがに高速船、もう座間味島に着いてしまった。
本日は海もおだやかでおまけにピーカン、高速船の乗り心地も快適。
以前、大シケの中ダイビング船で慶良間に向かったが、あまりの波に慶良間ダイビングを断念、私たちは途中の島チービシで下りた経緯がある。あのときは1時間近くも大波にもまれながら半分の距離までしか行けず、波のあたりがすごくて立っていられなかった。
よくもまぁこんなシケの中、船長は船を操舵できるもんだとえらくびっくりした思い出がある。
この思い出を筆頭に、沖縄に行っていい天気だったというためしがない。
だからこそこの貴重なピーカンの沖縄、ありがたーく下船しよう・・・。
「あでぃーっっ!!」
慶良間に一歩足を踏み入れたとたん、その直射日光は熟女の肌を容赦なく刺した。
効いている気が全くしない、SPF50+++に歯がゆい思いだ。
そんな私たちを迎えてくれたのは、本日お世話になる宿ナトゥーラのオーナーさん、そしてダイビングサービスのスタッフHさん。どちらも、まぁよく焦げて・・・
マックロ長身の二人組は、白い前歯だけをギラギラさせてにこやかに立っていた。
「コンニチハ〜お世話になります〜〜」
港の駐車場にはナトゥーラの送迎車の他に・・・
あの黒ジープが停まっていた。
DSのHさんとのやりとりはすべてメールだったが、その中に「当日は黒いジープでお迎えに」というくだりがあった。
本当にマックロのジープ。
聞けば、慶良間に出現した第1号のジープであるという。
確かにその風格は百戦錬磨というか・・・塩害というか・・・。
とにかくただものではないようだ。
一旦宿の送迎車に乗りこんだ私たちは、着いた早々と次の日と、
海に出るべくこのジープに乗せられ港に連行され・・・いや、港に連れて行ってもらうことになるのだが、毎回静かなナトゥーラのテラスでウエットスーツを着て今からダイブする海のことに思いを馳せていると、やおら遠くからこのジープの音が聞こえてくる。私たちは
「き、来たよ!来たよっ!!」と言いながら固唾を飲んでその出現を待ったもんだ。
熟女ツアーin慶良間 〜1日目は首里へ。〜
2007.07.20 Friday
南の島から帰ってくると決まって必ず起こす「島ボケ」も、ようようおさまった今日この頃です。近所からは今年初めての蝉の声が聞こえるようになりました。
梅雨もそろそろ収束の気配、と思いたい。
先月は浜松の海友、かよちゃんとじゅんじゅんとで沖縄慶良間に、約1年ぶりのダイビングに行く。
何度目の沖縄かは忘れたが、ひげ初の全日程スペシャルピーカンダイブだった。
沖縄はやっぱ、暑い。暑いじゃないか!
あまりにも毎回天候に恵まれない旅行先だと、その本質を忘れてしまってたなぁ。
沖縄は暑いんでした。
6月27日。
浜松組は朝から新幹線、ひげは羽田への王道、モノレールにて羽田に集合。
そっからJALでぴゅんと2時間半。「すぐだね〜」なんてきゃぴきゃぴしていたら(上記のような理由で)不意打ちを食らう。着いたとたんにキラービームの応酬だ。
熟女最大の敵はキラービーム(紫外線)である。熟女危うし!
関東は梅雨真っ最中。梅雨寒の出発であったため、日焼け止めを塗る感覚さえ忘れ果てるほど。
朝から適当に塗ったSPF30++じゃあとてもじゃないが、太刀打ちできない。肌が痛い。
てんこちょ(遠州弁で頭頂部の意らしい)がもうチクチクしてきた。
しかし。
那覇、首里などはまだまだ序の口だったのだ。
後に私たちは慶良間でかっぱの皿も干からびるような体験をするんですから。
というわけで、まずは1日目。
キラービームをかわしつつお腹がペコペコの熟女達は、首里にまずは「沖縄そば」を食べに行くことにした。
じゅんじゅんやかよちゃんが調べに調べてくれた那覇のおいしいものやさんデータベースから迷った末に沖縄そばの「てんtoてん」に行くことに。
熟女の足、それはレンタカーではなく、タクシー。
なんでか。
答え。地図を回すから。そんな熟女のだれがナビれるというのか。
早速、手を挙げタクシーを拾う。ウンちゃんは最初からテンションの高いお父さんだ。
「首里のてんtoてんにお願いします。」
するとウンちゃんは怪訝そうな顔でそこに行くのか?というかんじ。
聞けば、「俺だったら違うとこに行く。」と言い張る。
とにかく言い張る。「いや、いいんだよ。」と言いながら、言い張る。
・・・お腹が空いた熟女達に「反論は禁物」ということを知らないのか。
腹が減ると怒りっぽくなる筆頭熟女のひげは、イライラしてきた。
しかし、ウンちゃん情報というのはさすが、というとこがある。
この日の夕食に行くことにした「ふみや」はこのウンちゃんが絶賛していた沖縄料理の店であって、本当に何を食べてもおいしかったのだ。
この「ふみや」を教えてくれたからまぁ、よしとしよう。
そんな乗車中、ずーっとしゃべりっぱなしのこの物知りのウンちゃん、さぞかし年季の入ったウチナンチューかと思ったら、「いや、出身は関西。」別の意味で納得。
よく思うが、南の島はどうも関西人の移住率が高いような気がするが、気のせいだろうか。
石垣島はタイガースファンが多いような気がします。
つづく。
あっという間に。
2006.06.22 Thursday
どあー。
バタバタしてたら、もう今日になってしまった。
今日。
今日からひげ、いきなり冬の超格安オーストラリアツアーです。
グ、レートバリアリーフにガッツリジャイアントしてきます。
・・・シニアダイバーの母が一緒です・・・
しかし、主婦が家を一歩出るときってのは
なんでこう、いろいろやることが・・・
幸い息子はメカに強く、生活力もある。(こういう時のためにそう育てた)
うちのひとが仕事をしていても、ちゃんとお手伝いができるだろう。
出来る限りのことは昨夜までに教え、
あとは臨機応変に、その場で問題解決することを教える。
このさい、少々カビたものを食べても気にしないことにする。
あるものはなんでも食べる。
タオルは毎日換える。
玄関の電気は点けたら、朝消す。
風呂を出るときは、洗ってでる。
食洗機に、ジップロックコンテナだけは入れない。
諸々・・
さぁ、年に一度の男所帯です。<<そういうことに
お友達は励ましに行ってやってください。
その際、食べ物をお忘れなきよう・・・・・
いってきまぁーすっ!!
いつもクリックありがとござます。オーストラリアからも押します。
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