〜日々日常。それは流るる空模様。
          人生晴れたり曇ったり。〜
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オカルト事件。
やっぱり箱が好き。

2〜3日前から私は機嫌が悪く、体調も悪く、頭の回転も悪く、何でも悪い方へ行く気がしてムカムカしていた。

寝付きも悪く眠りも浅いので、昼間ウツラウツラしては変な夢を見て、ますます気分は悪化した。

もう!もう!もう!

・・・仕事場から聞こえてくる女性ボーカルの歌声すら悪魔教のテーマソングに聞こえてくるので、怒りの矛先はうちのひとに向くこととなった。

それは一触即発、ぼんやりしている水牛を狙う草むらに潜むベンガルトラの如し。憐れ水牛、無防備すぎることこの上ない顔してへらへらこっちを見てる。ますます腹が立つ。

かくして、牛はトラの餌食に・・・

ふぁん

「げっ!まただ〜!ここんとこしょっちゅう〜」
トラ、叫ぶ。

実は、体調悪いに加え、ここ2〜3日私の視界の端に何かが見える。
もちろん、なにもいない。
でも、またふいに何かが目の端をよぎる。
そしてそれは、スッと消える。

とうとう、うちのひとがどこぞから、何かを連れてきてしまったのか。

「げげ〜〜っ!」

「おまえなぁ、勝手に人のせいにすんなよ〜〜っ。」


「だってたまにマイナスオーラにあたるじゃん!」


事実うちのひとは、マイナスオーラを発する人、とやらのそのオーラをまともに浴びて、腕が痛くなるだの、体調が一週間おかしくなっただのという経験がある。

霊感があるとかそういうことではまったくない。
私が思うにこれは、あまりにも無防備すぎる結果なのだからして、と厳しくいつも非難する。なぜなら人好きのうちのひとはあまり人を疑うことをしない。去る者は追わないまでも、来るものは何も拒まない。オープンなのは結構だけど、だからたまに妙なものにあたるのだ、と私は言う。

そんなうちのひとだもの、外からなにか連れて帰ってきてもおかしくない。
腹立ちついでにうちのひとに塩でもまいて、陽にあてて、日光消毒でもしようかと思った矢先、うちのひとが言った。

「昔、俺の家で猫を飼っていた。」
「うん、知ってるよ。」
「その猫が死んだあと」

もう、完全にそっちの話になってきた。こいつぅぅ・・・塩まく位じゃ気が済まーん!!

「死んだ後、残像がチラチラするような気がしばらくしてた。」
「残像。」
「今まで何年も、自分の足下を気付かないうちに気にしてた名残というか。」



「クルル」

うちにも猫がいる。いつも踏みそうになるくらい足下でじゃれる若い猫が。家族の誰かが階段を登ったり降りたりすると、我先にとポールポジションを取りに来る。階段の上り下りは無意識に慎重なのかもしれない。いや、人間が。じゃないと階段から猫踏んで自分が落ちる。

「クルル」

扉を閉め損なって何時間も納戸に閉じこめちゃったこともあったな。

「クル〜」

段ボールの中から突然飛び出してきた、と言ってうちのひとが髪逆立ててびっくりしてたな。

「・・・くるる〜」

さっきから今も足下で猫が鳴いてるよ。鳩みたいな声で。

そういや、もう一年半も頭のすみにはいつも猫スペースがあるんだよ。

自分の視界の下の方でいつも何かが動く。

いつも何かしら、心を配らないといけない小さきものが。


「わかった、わかった」
好物のいりこを10本。からからと皿に入れた。

すごい勢いで食べている。

・・・誰も取らんてば。


苦し紛れに思い出したこととはいえ・・・うちのひとの猫残像論は妙にナイスだった。


なんかスッキリしたので、ベンガルトラは今日からまた普通の羊に戻りますです。(いつもは羊っぽい。ほんとよ。)




00:51 ひげのつれづれ comments(0)
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